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週末起業サバイバル

起業がぐっと身近になった。


週末起業とは言うものの中身は週末に起業する方法ではなくて、副業の一種として起業するという選択肢を紹介してくれてる。

  • 誰かに雇われて稼ぐより自分の力で稼いだ方がいつか役に立つ。
  • やりがいもある。
  • 最初の軍資金は少なくて済む。

という内容だった。起業というと壁を感じるけどこの本を読むことでその壁が低くなった。「ダメだったらダメでいいんだよ、たくさん資金注入してるわけじゃないのだから。」というスタンスは起業する壁を一気に押し下げた。

起業と言う言葉は使っているものの、著者が起業を勧めているかといったら別段そんな感じではない。いざという時のために稼ぐ手段があったほうが良い、収入の複線化でリスクヘッジという意味合いを兼ねての「起業」となっている。つまり起業と言う考え方に縛られる必要はない。本書では起業とアルバイトについて「自分で稼ぐか、人に雇われるか」、つまり起業かそれ以外か、のように言ってるけどフリーランスとして生きる道ももう少し触れてよかったんじゃないかと思う。ちょっとしか書いてなかった。


フリーランスなら起業した時の面倒な登録や書類上のなにやらが無いのがメリットだね。それに何かを始めるわけじゃないから本当にリスクが少ない。フリーランスって個人がやるイメージがあるけど、個人ではなくて何人かの少数の複合体でフリーランス集団を作れば絶対に稼げると思うのだよね。単独のフリーランスの場合、割が良くても仕事全体の量の納期を見て請け負えない仕事なんて山ほどある。これを少数の集団でやれば一気に請け負える仕事の選択肢が広がるのだよ。そうすればどうなるか?少なくとも一企業の雇われIT土方よりは収入が増えるよ。

フリーランスや起業の良いところは、努力した分給与がそのまま反映されること。これはとてつもなく大きいインセンティブだ。雇われIT土方じゃ給料なんていつ上がるのかわからないし、人事の評価が公明正大で手にとるようにわかる日なんて来るわけねえ。起業やフリーランスで受け取るお金のように、自分の市場価値をまざまざと見せつけられない限りいつまで経っても給料に不満が出てしまう。

しかしながらフリーランスはもちろん良いことばかりでは無い。仕事探してくるのが面倒なんだよ。仕事毎に企業と連絡取るという時点で相当面倒だ。そこから仕様確認やら給与の受け取りやらでまた時間が消費される。だから、ある程度信用を得たところでどこか何社かの企業にぶら下がる形で仕事するのが一番楽なような気がする。そう上手くいかないかね。

俺が学生のころは「馬鹿にしてんの?」としか思えない仕事で何万、みたいな小さい仕事が何件もあったけど今もあるのかな。仕事を請け負おうとすると企業と連絡することになるから面倒なんだけど。


本書の最後に副業と法律についての章があるのが大変親切。法律は捕まる可能性があるので知る必要がある。さらに副業が会社にバレてしまった時の言い訳の仕方まで載ってるのだから親切としか言いようがない。


1時間を1000円という高額(笑)で売ることを勧めるサバイバル副業術に比べて、人に雇われるより自分で稼ぐ力を身につけようと指南するこの本は、単なる副業本に終わらず自己啓発本の要素も十分に兼ね備えている。

週末起業サバイバル (ちくま新書)

週末起業サバイバル (ちくま新書)