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氣の呼吸法

氣の呼吸法―全身に酸素を送り治癒力を高める (幻冬舎文庫)

氣の呼吸法―全身に酸素を送り治癒力を高める (幻冬舎文庫)


リラックスした状態を自分の意志によって作り出したい。
心を静めたい。

心の病を患って以降、そう思うことが増えた。そうしなければまたあの恐怖がやってくるし、何より健康というものは心地良いものだから。

本書「氣の呼吸法」は、呼吸によって自らの緊張を解きほぐす方法が記されている。紹介されている呼吸法はそれほど難しいものではない。ポイントは下記の4つを意識して深呼吸を行うことだ。

・臍下の一点に心をしずめ統一する
・全身の力を完全に抜く
・身体のすべての部分の重みを、その最下部に置く
・氣を出す


上記を守って呼吸し、意識して全身の筋肉の緊張を緩めていく。すると、少しずつ全身が重くなり、だんだんと指先やつま先の感覚がなくなってくる。皮膚の下の筋肉や骨が重い液体に変化したかのように思える。その重い液体はじわじわと全身を侵食し、緊張を解きほぐしていく。頭蓋骨ですらリラックスできるようになる。そして重い液体は深呼吸によって得た十分な酸素を全身に隈なく運び、体を温める。心地良い温かさだ。一旦深いリラックス状態に入ったらその心地良さからなかなか抜け出せなくなり、目を開く時のまぶたを上げる動作ですら億劫になってくる。

少なくとも自分の場合ではここまでリラックスできるのにある程度の訓練は必要だったが、訓練と言っても本書一冊に書いてあることをそのまま実行するだけだ。


効果は、絶大。というのも、リラックスして健康になったというよりは、自分の意思でリラックスできるようになったという点が大きい。我々パニック障害者は体調の悪い時に動悸や不安を覚え、電車に乗る事が困難な場合がある。そのような時、氣の呼吸法で心身をリラックス状態へ持っていくのだ。本書の中でも強調されているが、緊張状態とリラックス状態は排他的であり、両者の状態を同時に取ることは有り得ない。従って、リラックス状態へ持って行くということは緊張状態を拭い去る事にほかならず、生活する上で非常に強力な武器となりうる。


筋肉は意識をせずとも力が入っており、緊張状態にある。緊張状態はすなわちストレスだ。
氣の呼吸法で筋肉が緩む心地良さを、是非。