SoftwareDesign に寄稿したので登山靴をオーダーメイドした

2016/10/18 発売の SoftwareDesign 2016 年 11 月号に寄稿しました。

「恐れずにリファクタリングをするために」というタイトルで、僕が担当した製品を高品質化した道のりと、そこで得た知見を記したものです。よくありがちな突貫工事で作ったプロダクトを、テストを書いたりレビューしたりと正攻法で立ち向かい、今ではほとんどメンテ工数がかかってない状態まで持ってきたという僕の体験を元にしています。突貫工事で作ったプロジェクトを残バグ数ゼロに持っていくにはおよそ二年ほどかかりました。不具合を無くし、コードの腐臭も消えていく様はなかなか快感がありますが、一方で苦しい時間でもありました。成果を見る分には良いのですが、実作業をコツコツと続けるのはどうしても苦しさがあります。この記事は、そういった苦しさと僕との戦いの記録でもあります。

「ページ数は 20 ページから 24 ページでお願いします」という依頼で、正直最初はこれだけのページ数書けるのかなと思ったんですが、書いてみたら楽勝すぎてページ数超えてました。SoftwareDesign の方すいません。勢い余りました。

僕の所属するサイボウズという会社の良い所のひとつとして、副業が OK というものがあります。今回この SoftwareDesign 寄稿の話は会社経由で来たんですが、僕がプライベートの時間を使って書くなら原稿料は僕が貰って良い、という風に計らっていただきました。感謝です。25 ページ書いたということもあって、それなりにまとまったお金をいただけることになりました。

さてその副収入を何に使おうか。普通に貯金でもいいんですが、せっかくだから何かに使おうということで少々悩み、結果、オーダーメイドの登山ブーツ買いました。僕は趣味でトレッキングをします。以前買ったノースフェイスのブーツがすぐボロボロになってしまって、高くても良いから長持ちするやつが欲しい、出来ればソールが交換可能なものが良いと探した結果見つけたのがゴロー(goro)という登山ブーツをオーダーメイドで作ってくれるお店でした。

このゴローというお店は文京区千石にあるこじんまりとしたお店です。足を何箇所か測ってもらって、「この足だと親指の爪が痛むでしょ?」というようなことをさらりと言い当ててきてわりと感動します。「靴にも規格が色々あって、お兄さんの足だと、これこれこういうのを買うと良いよ」と規格表を見せてくれながら親切に足について色々教えてくれます(一般的な職人像通りに言い方は少々ぶっきらぼうでありますが)。これだけで有料サービスにしても良いのでは?と思うほどには良い体験でした。

さてそこで注文をしておよそ一ヶ月ほど待つと靴が完成。早速履いてみるといきなりの感動。素晴らしいフィット感。靴の重さは片方 700g 程度で、以前履いていたブーツより重いものの、いざこの新しいブーツを履いてみるとあまり重さを感じないという不思議体験。最初は革が固いけど、履いていくうちに馴染んでいくとのこと。履いてみて足が痛むようなら調整してくれるというアフターサービスもあって素晴らしい。

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革製の登山靴なので手入れに手間がかかるものの、長持ちするならそれも楽しみの一つです。この登山靴は今後いろんな思い出を作ってくれることでしょう。値段的には諸々込みで 4 万円台前半でした。

おかげで原稿料にはまだ余裕があったので、同僚と六本木のキャバクラ行きました(同僚の分を奢ったわけではないです)。しかも結構高級、そこら辺の普通のキャバクラの何倍も値が張るところです。めくるめく時間を過ごせたのですが、あまり詳細にその時の模様を書くと僕の社会人としての体裁が悪くなりかねず、会社から「素行不良」のレッテルを貼られかねないので「めくるめく時間だった」とだけ言ってお茶を濁すことにします。

まぁ、まだ原稿料振り込まれていないんですけどね。SoftwareDesign をよろしくお願いします。