iPad mini レビュー

iPad mini 16GB Wi-Fiモデル ホワイト&シルバー MD531J/A

iPad mini 16GB Wi-Fiモデル ホワイト&シルバー MD531J/A


iPad mini を購入したので、レビュー。




まず買った経緯であるが、本が読みたかったため。とはいえKindle Paperwhiteは所有して大活躍しているのだが、電子書籍に浸る生活を続けていくにつれてKindle Paperwhiteではカバーできない部分が見えはじめてきた。それは、PDF。calibreやアマゾンでmobi形式にできないものが多く、かつKindle PaperwhiteでPDF、特に技術書は文字のサイズが小さすぎて読めないのだ。

というわけでPDF読むためにタブレットが必要だったのだ。


候補はNexus7、iPad mini、Kindle Fire HD8.9。それぞれ画面サイズが7インチ、7.9インチ、8.9インチ。
幸い購入前にNexus7とiPad miniの実物をじっくり触れたのだが、Nexus7の7インチでは微妙に小さかったのだ。7.9インチはまさに求めていたサイズそのもので、その上Nexus7より軽い。割高感があるのは否めないが、それよりはサイズがフィットして軽いほうを選ぶだろう。良い価格戦略だと思う。


iPad mini のサイズがまさに求めているものだったので、購入。


さて晴れてiPad miniを購入して数日使用したが、これが実に素晴らしい。この画面サイズ、軽さ。これは iPad mini が Nexus7 より割高だとしても、十分にペイできるほどの強みだ。
iPad mini とその他勢は iOS と Android の違いはあるが、これは購入時には特に考慮していない。PDF を読むだけで、ゲームやブラウジング等はほとんどしないとわかっていたのでそれほど OS による差が出ないと思ったからだ。

とはいえ、iOS で良かったと思えたことが早速あった。PDFリーダーアプリの充実度。というより、Good Reader が存在してくれていること。PDF を読むにも微妙な UI の差があって色々試したのだが、兎にも角にも Good Reader が最強すぎる。閲覧速度が速く、Wifi でファイル転送でき、PDF のみならず様々なファイルを閲覧可能、痒いところまで手がとどく細やかな設定項目。そして、PDF の空白を選択・除去して読める機能。Good Reader は PDF だけでも多くの機能があり、全体では膨大な機能となっていることが予想されるためまだほとんど使いこなせていないレベルだと思うが、PDF リーダーだけとして見ても他を圧倒する出来。Good Reader 最強。Good Reader 最強。


特に欠点らしいところは今のところ見当たらないが、PPI は Nexus7 より低いだけあって見やすさは Nexus7 に劣る。細かい文字は Nexus7 のほうがだいぶ読みやすい。iPad mini Retina は iPad mini 発売前から求める声があるが、確かに iPad mini の大きさで PPI が上がったら最強のタブレットになるだろう。

iPad mini を読書用に購入したからといって Kindle Paperwhite を使用しなくなるわけではない。むしろ Kindle Paperwhite の苦手な部分をカバーするための iPad mini という役割で、読書のメインは Kindle Paperwhite だ。これは以前も伝えたように、電子インクの読みやすさは液晶とは比べ物にならないほど読みやすく、そして軽く、充電も長持ちする。iPad mini や Nexus7 ともに優れたタブレットであることに間違いなく、そして土俵違いであることは承知のうえであるが、読書の観点で言えば Kindle Paperwhite の圧勝だ。もし日本の電子書籍化がもっと進歩していて、PDF で読めるものすべてが mobi (Kindle で読む際のフォーマット)で読めるとしたら、iPad mini は購入していなかった。

まとめ

大きさと軽さの観点で、iPad mini は最高のタブレット。
iPad mini に触れたあとに Nexus7 を触ると、画面が窮屈で、かつ重量が重いという二重苦に思える。

昔はアンチアップルだったが、iPad mini、最高です。