Kindle Paperwhite レビュー

Kindle Paperwhite

Kindle Paperwhite


Kindle Paperwhite が届いたので早速レビュー。

買ったのは Kindle Paperwhite (以下 Kindle PW) の 3G が付かない版。 7980 円。
3G 無し版なのは単に必要性がわからなかったことと、3G無し版のほうが早く到着するというので 3G。Wifi に繋げられる環境に着くより早く本をダウンロードしなければいけない場合が思い浮かばないし、電子インクデバイスでブラウジングはとてもする気にはならないので。

では箇条書きでレビュー。


Kindle Paperwhite 本体について

  • 軽い。なんといっても軽い。iPad では本は読めないが、これなら読める。電車通勤時にさっと取り出して読むことも簡単にできるだろう。片手持ちも出来る。
    • ただし仰向けに寝転んだ状態では片手持ちは難しい
  • さすが電子インクの読みやすさ。紙の本を読んでるのと変わりない。軽さと読みさすさが kindle の成分の 9 割を占めてるといっても過言ではない。
  • いや、読みやすさでは紙を上回っている。デバイスの厚みが薄いし、ページめくりの動作も紙に比べて小さい。読んだ量も記録してくれ、デバイス間で同期もしてくれる。検索も出来るので紙以上だろう。
  • 昔の kindle に比べてページ書き換え速度がかなり向上してる。
  • デバイスとして出来が良い。シンプルなデザイン、適度なベゼル幅、 硬質ゴムの背面。安っぽさは感じられない。軽量でありながら頑丈さも感じられる。
  • バックライトは寝る前本を読むのに大活躍。下部のライトを出す部分のムラはあるが、特に問題になるレベルではない。
  • 電池は 8 週間持つ。タブレットPCには到底出来ない真似だ。電池持ちを気にせず読書に集中できるのは◎。


続いてマイナスポイント。

  • 電源接続用のコネクタが別売りなのは☓。このくらいは標準であっても良いと思う。
  • オライリーで購入した PDF をそのまま kindle に放り込んだら案の定文字の大きさ的に読めたものではなかった。この辺のツール を使って読みやすくなるよう変換する必要がある。
  • 同様にそこら辺の適当な PDF を放り込んだら、日本語が表示されなかった。たまたまいくつか試した PDF が悪いのかなんなのか、これも何かのツールでフォントを同梱しないといけないのかもしれない。
  • PC と接続中は kindle の操作は行えない。PC から kindle に PDF を入れて、読むためには一度デバイスを外さないといけないのが少々めんどくさい。
  • スクロールのUXはかなり残念な出来。電子インクではなめらかな操作感は無理だろう。そのことは Amazon もよく理解しており、設定画面や読書画面ではスクロールは行わなくて良いようになっている。
  • ブラウザの出来は「体験版」と謳っているだけあって実用的ではない。が、電子インクデバイスのブラウザに通常の UX を求めてたわけではないし使う予定も無いので個人的には問題なし。
  • カバーが欲しいがまだ充実していないようだ。Amazon に売っているものをざっと見たところ平均価格 3000 円ほど。素晴らしい出来のデバイス本体が 7980 円であることを考えると割高感は否めない。

Marware 【Kindle Paperwhite専用ケースカバー】 Atlas アトラス チャコール KGAT2H

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kindle を取り巻く環境について

本体とは関係ないものの、周りの環境についてもメモしておこう。

  • kindle store はこれからに期待。書籍数が少ない。
  • とは言え他のストアもボロボロ。その上 kindle 対応していない。
    • 楽天ストアでは実際の書籍数より多い数字を書籍数として出していたり、その上 Wikipedia のページを書籍として追加してたりと「なにこれひどい」状態。
    • BookLive は漫画ばかりなので、漫画はあまり読まない自分としては☓。
    • Renta は下品な広告を見すぎて気が滅入った。
    • 紀伊國屋書店の BookWebPlus も 電子書籍に端末選択の自由を と言っている割には kindle はスルー。これはひょっとしてギャグで言っているのか?

まだまだ電子書籍に関しては「本が泣いている」状態。


まとめ

読書専用のデバイスとしては大変素晴らしい出来。さすが Amazon 様と言わざるを得ない。
これほど素晴らしいデバイスが 7980 円で手に入るのだから、通常の液晶のタブレットで本を読むのはもう選択肢には入らない。
今はまだ nexus7 や iPad でも読書が出来る事を売りにしているが、電子インクでの読書体験が広まるにつれて棲み分けがはっきりしていくだろう。